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【sauna MYSA(サウナミーサ)】非日常を感じさせてくれる古民家を活用したテントサウナ施設が2021/10/1(金)葵区足久保にオープン

【sauna MYSA(サウナミーサ)】非日常を感じさせてくれる古民家を活用したテントサウナ施設が2021/10/1(金)葵区足久保にオープン

新東名高速道路新静岡ICから車で8分ほど、静岡市の中山間地の一つ、足久保エリアにサウナ施設がオープンした。古民家の建物を休憩室にしたこだわりのサウナ施設。「木藝舎」のスタッフにお話をうかがった。

2021/10/1(金)OPEN! ショップ・葵区足久保口組舟沢「sauna MYSA(サウナミーサ)」

「sauna MYSA(サウナミーサ)」は足久保の自然豊かな景色の中にある

sauna MYSA(サウナミーサ)の外観
sauna MYSA(サウナミーサ)の外観

かつて懐石料理屋があった古民家の建物を利用。まるで旅館のような雰囲気

里山の風景が心をほっとさせてくれる静岡市の中山間地にある足久保。静岡茶発祥の地として、古くから茶産業で栄えた地域。今も足久保茶の名前でお茶づくりが盛んな地域だ。
そんな里山風景の中に、閑(しず)かな佇(たたず)まいの古民家がある。モクモクと煙が立ち上がり、時折、薪を割る音が聞こえてくる。
利用する場合は、古民家の中で受付を済ませ、初めての場合は施設内を案内してくれる。サウナ初心者であれば、サウナの入り方から教えてくれるので安心だ。

『sauna MYSA(サウナミーサ)』は、水着を着用して利用する男女共用サウナ。
取材したwomoライターは、温泉等に併設しているサウナを除いて、サウナ専門施設の利用は未経験。「サウナはなんとなくハードルが高くて……」という話をしていると、「確かに女性のお客さんは、少しハードルがあるように感じるかもしれませんね。でも経験してみると、本当にやみつきになりますよ」。

水着姿が気になる場合は、上からTシャツやラッシュガード等を着るとよいそうだ。タオルを兼ねたポンチョは、ロッカーに用意されている。またサウナハットがあれば持参しよう。

なお、サウナの利用は18歳以上だが、子ども連れの方は古民家の中でお絵描きしたり、勉強したりして待っててもらってもOKとのこと。

『sauna MYSA(サウナミーサ)』ではヴィヒタなどの香り豊かな香木を使用

更衣室とロッカー

写真の右側が更衣室になっている。ロッカーにポンチョなどのアメニティが入っている

着替えが終わったら、早速テントサウナへ入ろう。
テントサウナの中では、薪ストーブで熱した石にヴィヒタ(=白樺の小枝を束ねたもの。サウナの本場・フィンランドでは欠かせないもの)などの抽出水をかけて水蒸気を発生させることで、サウナ内の温度をあげていく。このことを“ロウリュウ”というそうだ。
基本的にはヴィヒタを用意しているが、ヨモギ、ユーカリ、季節によってはキンモクセイを用意していることもあるとのこと。

テントサウナ
テントサウナの中の様子

テントサウナの中の様子。お茶の木やスギの葉が下げられている。木材を使った椅子が置いてあり、雰囲気がいい。サウナ内は80〜90度。ヴィヒタなどの香りが広がり、からだの老廃物が一気に出てきそうだ

ヴィヒタの抽出水

ヴィヒタの抽出水

ロウリュウ

ロウリュウは、スタッフがやってくれることが多いが、利用客自身でやってもよい。その場合は必ず周りの利用客に声がけをしてから行おう。そんな声がけから、お客さん同士の交流が生まれることも多い

サウナのあとは、水風呂へ。
水は井戸水を使用ており、この水風呂は、サウナの聖地として全国的にも有名なあの『サウナしきじ(静岡市駿河区敷地)』からもお墨付きをもらった水風呂とのこと。水温はだいたい13〜15度程度だという。

水風呂
水風呂

水風呂の様子。サウナの位置と水風呂の距離関係も大事にしている。竹で囲まれ、外の自然と調和した雰囲気がまるで高級温泉旅館のようだ

「sauna MYSA(サウナミーサ)」で“ととのう”を体験し、心身ともにリセットしよう

サウナ用語で「ととのう」という言葉を知っているだろうか。サウナに入ることで得られる感覚で、心身が“整った”状態をいう。
サウナに入ると、暑さで交感神経が高まり、そのあと水風呂に入ることでさらに交感神経が高まる。水風呂に入った時点でも頭はすっきりするけれども、実はそのあとに外気浴の休憩を入れることで、からだがふわっとした恍惚(こうこつ)感を得られる。このとき、副交換神経が優位になり、これを3セット繰り返すことでととのった状態になるのだ。温冷温浴効果で血行がよくなり、肌がさらさらになる人もいるそうだ。ストレス解消、冷え性改善、不眠等の効果も期待できるとのこと。
※効果には個人差あり

水風呂

サウナに入ったあとの水風呂は、開放的な笑顔がこぼれる(写真提供:sauna MYSA)

取材中、利用客がサウナから出てきて水風呂に入るところだった。その利用客は「やばい!」といいながら、肩まで水風呂に浸かり、表情を緩ませている。手足や頬はほんのりと赤くなっていた。
「あれはサウナ用語で“あまみが出る”というんですが、サウナでととのった状態の際、赤い斑点が出ることも。あの方は、かなりサウナに慣れていらっしゃる方ですね。あんなふうなお客さんの気持ち良さそうにしている表情を見るのが、一番の楽しみです」と話す。
そんな利用客の様子を見ていると、サウナ未経験のwomoライターも思わず入ってみたくなる衝動に駆られた。水着すら持っていないので、まずは水着を手に入れることから始めなければ。

古民家の中の休憩所

飲み物の自動販売機のほか、コーヒーなどは自由に飲むことができる

外気浴

サウナ→水風呂のあとは外で外気浴を。寒い季節でも、サウナのあとなら気持ちがよい。このチェアはフルフラットにもなるそう(写真提供:sauna MYSA)

「sauna MYSA(サウナミーサ)」は「木藝舎」と「サウナしきじ」の協力を得てオープン

静岡市出身のスタッフは東京や伊豆での仕事を経て、地元・静岡市へ帰ってきた。仕事でのストレスも多かったとき、『サウナしきじ』と出会う。通ううちに、すっかりその魅力にのめり込むようになった。
「いろいろなサウナを体験しましたが、『サウナしきじ』さんの遊び方がいいなと思ったんです。悩んだり、瞑想したりしたあと、水風呂に入ると、自分ってなんて小さいんだろうと思い、気持ちがリセットできたんです。からだからも老廃物がたくさん出て、やがて汗もさらさらに。アトピー持ちだったんですが、肌の状態もずいぶんよくなりました」。
※個人での感想。効果には個人差あり

次第に、自分でもサウナを経営してみたいという意欲が湧き始める。そんなときに出会ったのが製材所を持ち、建築や木材の販売等を手がける『木藝舎』だった。
「木藝舎と一緒にできれば、テントサウナの燃料となる木材代がかからない。そんな気持ちで話を持ちかけました」。
ちょうど「木藝舎」がこの建物を所有し、数年、放置されていたので扱いをどうしようか迷っていたときだったという。それならここを使ってサウナテントをやろうということになった。

和室の休憩スペース

和室の休憩スペース。座布団も用意してあるので、縁側に持っていってのんびり過ごしても

「新東名高速道路からも近く、山と山に囲まれ、外気浴が心地よい場所。Wi-Fi環境が整っていないので、逆にデジタルデトックスができる。古民家という古いものと、サウナテントという新しいものとの組み合わせもおもしろいですよね。座布団を使って縁側や畳に座るということも無縁になりつつある、都会暮らしの若者にも受けがいいのではないかと思ったんです」。

その読みは見事にあたり、オープン間もなくから、すでにサウナファンが訪れる場所になった。
実はヒットの原因は『サウナしきじ』のおかげだと話す。
「『サウナしきじ』さんの常連だったので、懇意にさせてもらっていました。オープンにあたり、『サウナしきじ』さんでポスターを貼ってくださったんです。おかげさまでサウナ好きの方の目にも留まり、立ち寄ってくれる方が増えました」。

『サウナしきじ』も『sauna MYSA(サウナミーサ)』も、高速道路のインターチェンジから10分以内の場所にある。
「2つのサウナをはしごしてもらえたら嬉しい。それぞれのサウナが相乗効果で発展できていったらいいですね。『sauna MYSA(サウナミーサ)』の近くには、お茶カフェ『足久保ティーワークス』もあり、帰りに立ち寄ってもらえたら嬉しいですね。ときどき、お客さんにサービスで『足久保ティーワークス』のお茶をお出しすることもあるんですよ」と話す。

女性客のみが利用できるヒノキの水風呂

女性客のみが利用できるヒノキの水風呂。実はこのお風呂、もともとついていたそう。状態をよくし、きれいにして再利用

「木藝舎」が営むパン屋のサンドイッチ

「木藝舎」が営むパン屋のサンドイッチも数量限定で販売。BLT500円、カツサンド600円と手頃な価格。小腹が空いたらいただきたい

【MENU】
●利用料金……2時間2000円/フリー3300円
●予約貸切(平日のみ)……3時間8万円

紹介スポット

静岡市葵区

sauna MYSA

足久保にある、非日常を感じさせてくれる古民家を活用したテントサウナ施設

更新日:2022/3/23
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